こどもと暮らすアメリカ

イリノイ州シカゴ郊外に、旦那の転勤で家族で引越してきました。アメリカで行った場所、食べたもの、経験したことなどの日々の記録。

駐在生活の終わりに

すっかりブログを放置してしまいました…夏休みをバタバタと過ごしているうちに本帰国が決まり、大忙しの日々をなんとか乗り切ったところです。

駐在生活の終わりに、自分の中でアメリカでの数年を思い返しました。期間中はもちろんずっと平和だったわけではなく、子どもが怪我をして救急に何時間も並んだこともあれば、英語が分からず凹むことも、長すぎる冬に鬱になりかけたことありました。日本で仕事を続けているお友達の話を聞いて、仕事もせずに外国で暮らしてこのあとどうするんだろう…と悩んだことも。でも、本帰国を前にした今、楽しかったな、来てよかったな、と心から思っています!今回は、私が思う、「駐在に帯同してよかったこと」について書いてみたいと思います。

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英語力が伸びた

地道にESL(ほぼ無料の)に通い続けた結果、TOEICが200点以上伸びました!来た当初はアメリカ人の話す英語が早すぎて何を言っているか本当に分からなかったので、だいぶリスニング力が上がったなと感じています。スピーキングはまだまだで、すぐ沈黙になってしまうし、人と話したあとは「なんであのときこうやって言えなかったんだろう…」と悔しいことも多いのですが、それでも来た当初よりはマシになっただろう!と前向きに捉えられるようになりました。継続は力なり、とはまさにこのこと。帰国後も、細々とでも英語の練習は続けられたらいいなと思っています。ちなみに、新しい言語を早く理解するには、なるべく多くの時間その言語にさらされることが大人も子どもも大事だなと感じました。少なくとも週2、できれば週3以上、2〜3時間ずつその言語環境にいれば、だんだんと新しい言語モードができてくる気がしてます。もちろん有料のESLはクオリティが高いですが、アメリカは無料のESLでも十分やる価値ありでした。教会や図書館のESLはおすすめです。

視野が広がった

これまで触れてこなかった人々や、新しい文化に触れて、自分の考え方や物の見方がいかに固定されていたかを知りました。学校のイベントや、先生の発言や態度も自分が経験した日本の教育とは違っていて、とても面白かったです。今まで当たり前だと思っていたことが世界では当たり前ではなく、もっと自由でいいんだと、物事を以前よりおおらかに捉えられるようになったかなと思います。「海外で暮らす」ということが、自分の人生の選択肢に増えました。と同時に、自分のルーツが日本にあるということも強く意識しました。日本では圧倒的マジョリティの一部として暮らしてきた私。アメリカに住んで、マイノリティとして暮らすことの楽しさも大変さも感じました。多民族国家のアメリカでも大変なんだから、他の国の人が日本で暮らすのはさぞかし大変だろうなぁ…と思いを馳せたりもしました。アメリカでは、英語ネイティブでない私に優しくしてくれた方々に本当に助けられたので、帰国後は私も日本語を勉強している方々をサポートできたらなぁとぼんやり考えています。

とにかく出会いに感謝

駐在期間中、本当にたくさんの方々と出会い、助けられました。日本にそのまま住んでいただけでは、出会えなかった人と知り合えたことは、一番の財産です。様々な国の方と話したことも楽しかったですが、海外で暮らす中で支え合った日本人のお友達は戦友のような存在。行く前は駐在妻コミュニティを恐れてあまり近寄らないようにしよう…とか思っていた私ですが、実際に行ってみるとやはり日本人のお友達なしでは乗り切れなかったと思います。自分も子どもたちも、日本人のお友達の存在にとっても助けられました。

 

私にとっての海外生活経験は、自分自身をレベルアップさせてくれたものだったと思っています。もし駐在についていくか迷っている…みたいな方がいたら、私はぜひついていくことをおすすめします!駐妻生活も山あり谷あり、決して優雅にお茶を飲んでいるだけではありませんでした。(勝手なイメージ。でもお茶を飲む時間は確かにありました。笑)でもその経験を乗り越えたあとは、世界をもっと楽しめるような気がしています。