こどもと暮らすアメリカ

イリノイ州シカゴ郊外に、旦那の転勤で家族で引越してきました。アメリカで行った場所、食べたもの、経験したことなどの日々の記録。

アメリカの学校で、思っていたのと違うなぁというところ②

アメリカの公立学校に通わせてみて、予想と違ったこと(続き)です。①はこちら↓

aikookia.hatenablog.com

前回も書きましたが、学校や先生によってもだいぶ違うようなので、あくまで私の場合、主観です。

宿題が少ない

担任の先生によってそれぞれらしいのですが、我が家の小学生は基本的に1週間でプリント1枚。プリントの内容は、日本でよくある国語や算数の問題(例えば、この文章を読んで以下の問いに答えなさい、とかこの計算問題を解きましょう、みたいなもの)ではなく、「今週の起床時間とベッドに入った時間を記録しましょう」とか、「なぜ掃除をすることが大切だと思いますか」とか。週によってボリュームも全然違います。ちなみに幼稚園生(キンダー)は提出するようなものはほとんどなく、家でsight words (よく使う基本単語)の読み書きを練習しておいてね、程度。

荷物が驚くほど少ない

まず教科書がある科目が限られていて、基本的には配布されたプリントで授業を進めているそうです。さらに、教科書があったとしても学校に置いていてオッケー。筆箱も置いておいてオッケー。リコーダーや習字道具、絵の具もなし。ということでカバンに入っているものは、連絡事項や授業で使ったプリントを入れるファイルがひとつ、お弁当、スナック、水筒、おわり。毎晩時間割を見て明日の用意をする日本人の子どもたちって本当にすごい。

問題の出し方、答え方が違う

日本の国語や算数の問題の出し方を見ていると、選択式だったり、穴埋めが多いように感じます。出題者の意図を推測したり、前後のつながりから答えを導き出したり。でも子どもの授業のプリントを見ていると、基本的に記述が多いです。国語では、本を読んで「この話の主人公から学んだことはなんですか」をテーマに数行書くとか。算数も、ただただ計算の練習をしていることもたまにありますが、結果を導く過程を説明させる問題がほとんど。アメリカのプレゼン能力、説明能力はこうやって鍛えられていくのだなぁ…と感じます。私も子どものころから鍛えたかった能力です…

専任の先生が多い&ランチや休み時間は別の監督者がいる

日本で専任の先生といえば音楽、図工でしょうか?子どもの学校では音楽と図工に加えて、体育、図書も専任の先生がいます。さらにランチや別の時間には先生とは別の監督者がいます。監督者は保護者からのボランティアだったり、有償の仕事のこともあるようです。先生はランチの時間は生徒と過ごさないのでしっかり休めるそうで。日本の小学校の先生は、生徒のフォローが多く本当に大変ですよね…。

運動会や学芸会など、準備に時間をかけるイベントが少ない

日本では運動会、音楽会、劇をやったり、とそれに向けて何週間、ときには数ヶ月準備をして本番にのぞむようなイベントが年に数回あると思うのですが、基本的になしです。遠足もありません。低学年のうちは、バレンタインにクラスメイトにおやつを配る程度。あとはテーマに沿った服を着ていくとか。高学年になると、自国の文化を紹介するイベントでダンスしたり、クラブ活動もあったりで、もう少し時間をかけて取り組むイベントもあるようです。親としては、子どもたちがステージに立って歌ったり踊ったりする姿見たいな〜と少しさみしい気持ちです。

 

思いつくままに書いてみると、アメリカの学校は効率重視ですね。日本の学校にも取り入れたらいいのにと思うことも多々あります。

子どもたちがアメリカの教育を受けてどんな大人になるかはまだ未知数。親はアメリカンなランチメニューになんじゃこりゃと思いつつ、、日本帰国後の心配もしつつ、、とにかく一人ひとりを肯定してくれるポジティブな教育、色んな国の方がいる環境が、子どもたちの心に残ればいいなぁと思うばかりです。